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懐かしい愛車!フジミ ローバーミニを作ってみた(3) 人物(フィギュア)編

まずは乗っている人を作成
ひっぱりにひっぱっているローバーミニ製作記。本体の車が大体出来上がってきたので,周りを作っていきます。
まずは車内と車外に配置するフィギュアから行きましょう(前回,これが最終回だと言ったな。あれは嘘だ(記事が長くなりすぎました))。
私が作りたいのは,真夏にミニに乗ってたらクーラー効かなくて気を失って(笑),道ばたの外人さんに笑われた回想を再現したシーン。
必要なのは,ダウンしている車内の人,歩道から指さして笑っている人,歩道と車道です。
まず車内でへばっている人を作成します。
人形を一から作るのは自分には無理なんですが,便利なキットがあります。
この女性のドライバーをちょっとだけ改造します。
腕を曲げよう
このフィギュア,ドライバーなので両手でハンドルを掴む感じで前に伸ばしています。
今回,熱中症で顔を手で覆っている感じにしたいです。
そこで,腕を曲げることにします。
カッターで関節に切れ目を入れて,バーナーであぶって伸ばします。
今時こんなやり方しないんでしょうが(笑),曲げてすぐ冷えてくれるので,必要なポーズまで調整するのが簡単なんですよね。


熱いのでペンチでつまんでます。こんな感じで曲げると,腕に変なくぼみとか細くなる部分が出てきます。
そこはエポパテで埋めます。

こんな感じ

ざっくり色塗り
色を塗っていきます。
まずはタミヤ ファインサーフェイサーL(ホワイト)で下地塗り。肌色とか,シャツの白とかを塗り予定なので,下地も白にしました。
おそらく,一旦グレーのサーフェイサー塗ってからこの白サーフェイサーを塗った方がよかった(いきなり白だと隠蔽が今ひとつでした)のでしょう。
ここはファレホの隠蔽力に期待していきなり白にします。


乾燥したら,色を塗っていきます。こういうのはファレホで筆塗りです。

あんまり調色せずにどんどん塗りました。

スケールが小さいので顔が細かいですが,(正直どうせ車内にいるので見えないから)えいやと目鼻を描きます。地味顔になりました・・・

完成です。しんどいよーえーん,っていうイメージ。いいかんじー

笑っている人を作る
次に,外から見て笑っている人を作っていきます。
これも一から作るのは無理なので,出来合いのフィギュアを使います。
顔が派手なジーンズの人を使います。
手を伸ばす,指も伸ばす
まず,指さして笑っているので,腕を伸ばします。
またもバーナーであぶって,腕の方向を変えます。
ちょうど「パー」の手の形でしたので,人差し指以外を削って「指さし」の形にしました。

隙間をパテで埋める
大まかに貼り合わせます。
どうせ隙間をパテで埋めるので,貼り合わせから使っていきます。
これです。Mr.SSP瞬間接着パテ
説明書のとおりに,粉に瞬間接着剤を混ぜてこねて使います。ほんとにすぐ固まるので,テキパキやる必要があります。
硬化後に削ったりヤスったりはすごくやりやすい!サックサクです。


色々埋めたら,色塗り&展示用に立たせるための棒を仕込みます。
1mmの真鍮線を同径のピンバイスで足裏に穴をあけて差し込みます。

色を塗っていきましょう。ファレホで塗っていきます。

今回は,色の濃淡をつけて影になる部分を濃い色で重ね塗りしてみました。
肌の色は少し浅黒くして,ラテン系外人お姉さんのイメージです。

このあと,前髪を貼り合わせて終了。
後で気がついたんですが,前髪と後ろ髪にかなり段差があり,本来ならそこも埋めたり削ったりすべきでした。すっかり忘れて色を塗ってから気がついたので,「そういう髪型」ということで押し通します。
今回はここまで。次(こそ)は最終回,自動車の完成とジオラマ作成です。
ガチャガチャ仏像また塗ってみた!広目天像をファレホで筆塗り

仏像塗りアゲイン
前回楽しんだガチャガチャの不動明王筆塗り。同じシリーズをまた見つけたのでガチャガチャトライ!

やった!ふつーのやつだ(笑)
同じシリーズなのですが、前回のより倍くらい大きいです。
塗装用の持ち手をつける

まずは塗装用の持ち手を付けます。胴体と鬼に大きめの穴をピンバイスで開けて割り箸をとがらせて差しました。
足は接合用の穴を利用しています。
黒で下地塗り
これを例によってミッチャクロンで下地塗り。さらに上からサーフェイサーをかけていきます。
今回は黒のサーフェイサーを塗ります。ファレホのブラックプライマースプレーでいきます。

あれ?黒じゃ無い・・・

よく見たらグレーでした(笑)

気を取り直して、ファレホの黒を希釈せずに適当に筆塗り。これは下地なので、大らかにいきます(いつもですが)。
今回はグラデーションを目指す
今回は、筆塗りでグラデーションっぽく塗るのを目指します。
まずは踏んづけられている悪鬼から。
悪鬼は脇役なので、あえて事細かに塗りません。面倒だからじゃないです。多分
緑系の色に黒を混ぜて暗い緑を調色します。

また、地の色である黒を活かすため、水でかなり薄めます。

色むらのおかげで地の黒が見えています。なお、すごく明るい緑に見えますが、乾くとかなり色味が落ちます。

さらにメリハリをつけるため、凸部分に緑そのままを、この筆でドライブラシします。
ドライブラシは、粘度の高い絵の具を筆に付けたあと、紙などにこすって色を大部分落とし、かすかに色がつくようにしてからサッサッと塗る方法です。
凹部には黒を同じくドライブラシ。
次は本体を塗っていきます。

まず靴とスカート?を茶色っぽい色を水でかなり薄くします。シャバシャバです。
まず一塗り目は、この茶色も暗めの調色にします。全体に軽く塗ります。

次は1回目の色にマゼンダを混ぜて少し明るく、粘度も濃くします。
これをさっきより狭く、上から3分の1まで塗ります。
さらに、境目の部分をさっきのポンポン塗り筆(名前が分かりません)でぼかします。
服の色その2は水色系。今回は暗めの色使いを目指すので、グレーっぽく調色しました。

グラデーションはさっきと同じ方法です。
顔はハイライトを入れる
次は顔を塗っていきます。

まず、明るめの肌色を薄く塗ります。
今回は仏像っぽさ?を出すため、地の色である黒をあえて透けさせてます。

顔の出っ張っている部分に、濃い肌色をドライブラシします。
これがハイライトになり、立体感が得られます。

手も同じく、濃い色を重ねて立体感を出します。

襟の部分は紫で塗りました。
目に行きましょう。
まずファレホの白を薄めずにそのまま面相筆で塗ります。小さいので虫眼鏡を使いました。
白目の周りではみ出た部分は濃い肌色でタッチアップ。ついでに明暗が出て目が際立ちます。
黒目はピグマ003というペンで書き入れます。
眉毛はファレホ黒を筆塗りしました。
筆とか

筆は、竹をイメージした茶色(顔に使った濃い肌色と同じ)を軸に塗り、毛は白を着色。先っぽに地の黒を残せば墨っぽくなります。
反対の手に持つ経典?は赤を薄めに塗りました、薄くすることでエッジに黒が浮き出て見えます。
金塗り
最後に、縁取りやアクセサリの金色を筆塗りします。

マッキーのゴールドを塗料皿に出し、面相筆で細い線を描いていきます。
このマッキーは筆が傷むので、高い面相筆ではやらない方がいいです。
多少はみ出ても、それも味に見えます(笑)
塗り上がったら、塗膜保護のために水性トップコートを軽く拭きました。
完成
自分的には、以前のガチャガチャ仏像よりも味のある感じになってうれしいです。








フィギュアをフルスクラッチ!粘土でエジプト神メジェドを作ってみた

フルスクラッチに憧れて
模型製作を再開して以来,昔憧れた「フルスクラッチ」にチェレンジしてみたくなりました。
私が小学校のころはガンプラブームの名残があった時期でした。
当時の模型雑誌(ホビージャパンとかモデルグラフィックスとか)で,プロモデラーの方が,粘土やパテ,プラ板などでゼロから造形されていた記事を憧憬とともに眺めていました。
今はあのころより,材料が進化し,使える手段も(小学生のころよりは)増えました。
かわりに時間は無くなったけど,やってみたかったフルスクラッチに挑戦したくなってしまいました。
とはいえ,初心者が難しいものを作れません。
今回は,家族が描いたエジプトの謎多き神「メジェド」のイラストを基に,小さいフィギュアを作ってみました。
メジェドを作ってみる

まず,今回作るメジェドはこんな感じのイラストです。
一応足があるため,土台を足含めてアルミ線で作り,胴体部分にアルミホイルを適当にくしゃくしゃにして巻き付けて芯を作りました。
ファンドで造形する
この芯に粘土を盛り付けていきます。
使ったのは,「ニューファンド」です。固めで切削性がよいとのこと。
基本的にボークスさん以外で入手しにくいですが,秋葉原で購入しました。
先人の知恵に従い,まずは適当にカットして霧吹き,ラップしてジップロックで保管。
一切れのまた一部だけ取り出して,こねこね。
まずは胴体部分に第一弾として盛り付けていきます。

ここで一旦乾燥。

少し作っては、また乾燥します。説明書的には4,5日乾燥が必要みたいです。

乾燥したらカチカチです。ナイフで削ったり、ヤスリがけできます。
デザインナイフで粗々削ったあと、スポンジやすりでゴシゴシします。これは荒目ですが、もっと荒い番手からでもよかったかも。

表面を滑らかにしていきます。
ヤスっていくと、くぼみが大きすぎてならせない場所が分かってきましたので、そこに少しだけ粘土を追加して埋めます。足も付けてみました。
そしてまたヤスリがけ。

さらに、埋まりきらない小さなくぼみや穴に、ファレホのプラスチックパテを筆で塗って埋めます。水溶性なので、水でのばしながら使えるのが便利です。
このパテは白いので、石粉粘土に馴染みますね。
乾いた後、またヤスリがけをします。また埋め切れないところを再度パテで埋めます。乾いたらヤスリがけ。
自作の目のデカールを作ってみた
造形の完成が見えてきたところで、唯一の模様?である目の周りを用意します。
まず、ハイキューパーツさんのクリアデカールTHはがきサイズを用意。うちは白黒レーザープリンタがあります。なお、隠蔽力の問題で、レーザープリンタ用は下地が白で色は黒の時に使うべきだそうです。カラーで出したいときはインクジェット用を使うのが吉とのこと。
次に、印刷用の目のデータを用意します。inkscapeというフリーのベクターソフトで作ります。イラストレーターみたいなソフトです。
下絵を適当に用意して、それを下のレイヤーに配置し、丸形のオブジェクトを利用して目を作ります。
眉毛はペンツールで描きました。
フィギュアで大体の長さを測り、リサイズ。バージョン違いをいくつか作って配置します。

これをプリンターにセットしたクリアデカールTHに印刷します。設定は、高精細、はがき、厚紙にしました。

写真では折れ曲がってますが、きれいに印刷できました。カットした部分は、試しにマグネットフックに貼ってみた分です。

悪くない出来です。
なお、HIQパーツのデカールフィクサーを使ってみたのですが、はみ出た部分を拭き取る必要があることを知らなくて、ベッタベタ塗ってそのまま光沢クリアをスプレーしてしましました。
ま、経験値ってことで。
表面処理をなんとか終える

ファンドやパテを塗ったり削ったりして、何度か1000番くらいまでヤスリがけしました。
正直こだわるときりが無いので、塗装にうつります。
塗装に失敗する

Mr.プライマー・サーフェイサー1000(グレータイプ)を吹きました。色自体は全身白一色の予定ですが、ちょっと陰影が出ればと思ってあえてグレーで吹きました。
次にMr.フィニッシングサーフェイサー1500(ホワイト)を吹きました。影になる部分は薄めにして、ちょっと陰影が残ればいいかなと。
実はこの後、トラブルが・・・
エアブラシでホワイトを塗装しようと吹いたところ、とてつもないダマの飛沫が飛び出てきました。
調査の結果、20年選手のエアブラシが壊れたようです。
乾燥後、ヤスリがけして表面をならしました。
あらためてタミヤ ファインサーフェイサー ホワイトをスプレーで吹きつけ。メーカーを変えたことに意味は無いです(事務所の近くの新橋の直営店でサクッと買えたので)。
このサーフェイサーは白いので、これで塗装完成としました(正直面倒になってきました(笑))。
目のデカールを貼る
自作の目のデカールを貼っていきます。

まずはデザインナイフで周りを切り抜きます。そこまで攻めてません。
水にふやかして浮かせて、貼っていきます。
またもトラブル発生!水に入れただけで右目と右眉毛のトナーが剥がれてしまいました。

貼り直すこともできますが、あえてこのまま乾燥させ、あとで黒でレタッチしてみます。
綿棒でコロコロしながら水分を取りつつ、気に入る位置にずらしていきます。
円柱形のため、端っこが浮き気味です。デカールソフターをチョンチョンとつけて、綿棒でコロコロ拭き取りつつ馴染ませます。
目のレタッチをする
欠けてしまった目のデカールを修正します。
PIGMAの003ブラックというものすごく細いペンで欠けた部分を描きます。

ルーペで拡大しながら慎重に塗りました。いい感じです。
乾燥後、クレオスの水性トップコート(つや消し)を軽く拭きました。
ディスプレイケースで遊んでみる
今回のフィギュアは少し高さがあるので、いつもガチャガチャフィギュアを入れている百均ケースには入りません。
そこで、ちょうどいい高さのケースを探しました。ちょっと背が高すぎなんですが、WAVEのT-CASE(CS)ベーシック・ブラックにしました。
土台でちょっと遊んでみます。
造形の元になった、家族が描いたイラスト(落書き)を写真に撮ってインクジェットプリンターで印刷。
それを円切りカッターで、土台の大きさぴったり(くらい)に切り抜きます。附属のスケールではぴったりが難しかったので、別の裏紙を何度か試し切りして、現物合わせですりあわせていきました。
切り抜いた紙を普通のスティックのりで土台に貼り付けます。イラストから飛び出てきたイメージです。


フィギュアを立てるために中心に真鍮線の入る穴を開けるのですが、いかんせん土台のプラスチックは薄すぎます。そこで、裏から百均の木の切り株(小さいです)をセメダインスーパーXGで貼り付けて、穴のための裏打ち補強にします。

土台の真ん中当たりに1mmのピンバイスで穴を開けます。貫通しないようにと気をつけてましたが、貫通しました(笑)
真鍮線も1mmのため、かなりキツキツでした。
穴に突き刺して完成です。
完成



色々不満もありますが、初めてのフルスクラッチにしては、自分的に上出来です。
ファンドの使い勝手や自作デカール、塗装など、自分なりに失敗の経験値を積めました。
また次の造形を楽しみたいなと思います。
あつ森のフィギュアをリペイント!ジュリーを女の子バージョンにしてみた

1 あつ森のフィギュアがかぶった
任天堂のあつまれどうぶつの森はコロナ禍での大ヒット商品となりました。
我が家でも大人気。グッズも欲しいとのことで、チョコエッグどうぶつの森をチマチマ集めています。
狙いはしずちゃんやジュンなのですが、なかなか当たらない。
それどころか、ジュリー(誰?)が二つかぶるという事態に。
そんなときは、色を塗って遊びましょう!
2 塗装

まずは我が家の定番・ミッチャクロンで下地塗りします。透明なのでかけ過ぎ注意。サッと拭くだけでOKです。

ピンク系という家族の希望があったため、発色を考慮して一旦白にリセットします。
Mr.フィニッシングサーフェイサー1500(ホワイト)で真っ白に。

この後はファレホで筆塗りタイム。

まずマゼンダにホワイトを適当に混ぜて、明るめのピンクを作ります。これが肌の色になります。
次に、このピンクよりマゼンダを多くいれて濃いめのピンクを作ります。これは髪の色です。
服はマゼンダをそのままの色で塗りました。
手先足先と角などは塗装せず、白のサーフェイサーのままです。
土台も黄色にしてみました。
一旦乾燥させました。
ここから娘にバトンタッチ。
耳、目、鼻、服の模様など難しいところはお任せしました(笑)。
筆塗り後、本体はつや消しクリアー、土台は半光沢クリアーのスプレーを拭きました。
3 完成


右がノーマル、左が着色バージョン。なかなか可愛くなりました。