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懐かしい愛車!フジミ ローバーミニを作ってみた(4終) (ジオラマ)編

昔乗ってたローバーミニを再現していく製作もやっと終わりに近づいてきました。
最終回は,情景を作っていきます。
昔,エアコンの効かないミニに真夏に乗っていて,死にかけているところを歩行者の外国人に笑われたという記憶(被害妄想?別に他意はありません,念のため)があり,これを再現していきます。
車両の完成(窓枠など)
その前に,車両を完成させていきます。
まず,車体の内側が汚いままだったので,茶色っぽい色を塗ります。
まずはマスキングして

内側を筆塗りしました。

まあ天井は見えない,見えない(笑)
次に窓枠です。
ミニの窓枠は特徴的でして,ガラスの次に銀色の枠がまずあって,その外側にゴム?かなんかの黒い層があります。
まずは銀色のためのマスキングです。

前後もマスキングします。


この銀の枠はステンレスかなんかで,つやつやしていました。なのでメタリック感を出したいところです。
使ったのはガンダムマーカーEXのメタリックシルバー

ドアハンドル含めて塗り塗り。
マーカーから皿に塗料を出して,筆で塗っていきます。
こうした用途に使うと,大抵筆がボロボロになります。私は専用にして使い潰してもいいようにしています(でも結局何回も使っています)。

このEXシルバーですが,いい色なんですけども,触るとすぐに取れてしまいました。塗ったらとにかく触れない方向で。
外側の黒い枠は塗らないで,フィルムで再現してみます。
使ったのはハセガワ トライツール つや消し黒フィニッシュ(曲面追従艶消しシート)です。
マットな感じでゴムっぽさを狙います。まずは細ーく切り出します。1ミリ以下です。多分。

これを窓枠に貼っていきます。案外粘着というか吸着力があって,何回か貼り直しても大丈夫でした。
位置を決めたら,多少強めにこすって定着させます。結構剥がれません。これいいかも。
縦横貼って,交差したところをナイフでなぞれば簡単に余計なところを切り取れます。
側面後部のガラス面は銀枠がありません。ちょっと太めに切って,内側にぐるっと折り込んでます。これでもちゃんとくっついてくれます。

ガラス面など細かいところをやっていきます。
まず,クリアー部品で色が必要なものに塗っていきます。クレオスラッカーのクリア系塗料を筆塗りしました。

メタリック仕上げのパーツは,ランナー処理すると色がはげてしまいます。これをさっきのガンダムマーカーEXでレタッチ。

ミラーにも

クリアー部品の接着には定番のGクリヤー。
こちらは普通の接着剤だと曇ってしまうクリアー部品を曇らせません。いいです。
けど粘りすぎて使いにくいんですよね・・・

部品を貼っていきます。なお,ボディ内側で前輪からチラリ見えそうな部分は黒で塗りました。
塗料はおおまかにファレホで塗って,細かいところは油性マジックです。

この後,助手席にフィギュアを接着し,ボディとシャシーを組み立ててできあがりです。
フェンスの作成
作りたい情景が,歩道から指さしている人なので,歩道を作ります。
ジオラマ下手でも歩道であることが分かるように,フェンスを作ってしまいます。
フェンスも自作は面倒なので,こんな便利なキットを使います。フジミの道路標識セット 市街地用。

結構段差があったため,ヤスリがけに時間が掛かりました。
マットな感じを出すために,ファレホで白く塗りました。反射板部分は銀を塗って上からクリアオレンジを塗りましたが,暗い感じになってしまいました。

歩道のレンガの製作
次に歩道本体です。
土台に選んだのはスチレンボードだったのですが,これは正直失敗でした。
というのは,歩道をレンガ舗装にしようと思いまして,これを粘土で表現しようとしました。
気に入っている石粉粘土,ニューファンドを使ったのですが,粘土は乾くと縮むんです。そのため,粘土を貼り付けた土台(スチレンボードは柔らかいので)が反ってしまいました。何回もドライヤーで熱して反りを曲げて戻す作業をしました。
そもそももっと固い土台を使えば反らなかったでしょう。
スチレンボードをカットして,貼り合わせました。その上に,ニューファンドを水で溶かしたものをざっくり塗りました。
粘土が乾く前に,レンガ模様をこのコロコロでつけます。これ,今後使うことあるのかなぁ

で,どうだったかというと,正直失敗しました。またか。
粘土は粘着力が弱くて,コロコロしていくとすぐに土台から剥がれてしまいした。
まぁ,これも味かなと納得してみます。

乾いた後,さっき言った反りが出たので何回もドライヤーで熱してまっすぐに戻しました。
その後,色を塗っていきます。
まず,タミヤの情景テクスチャーペイント 土ブラウン。

この塗料は,すごく土っぽいです,ざらざらしています。

1色ではのっぺりしてしまうので,レンガの隙間に暗い色を塗っていきます。
タミヤの墨入れ塗料(グレイ)を使ったのですが,これは思っていた用途には向いていませんでした。色が薄すぎて,単に白っぽくなってしまいました。

コンクリブロックの製作
車道との境目にコンクリブロックを作ります。
白いコンクリなんで,白いスチレンボードを切り出します。

切り出して,千枚通しで筋を入れます。
真ん中にいい感じに(笑)切れ目を入れて折り曲げます。要は切り離さなければいいです。

これを歩道に接着します。

コンクリっぽい素材感を出すため,ファレホのパテを適当に塗ります。

この上に,ファレホのPANZER ACES ステンシルを塗ります。

この後,まず歩道を本体に接着しました。
乾燥後,適当に穴を空けてフェンスを接着し,指さす外人も真鍮線で立たせて歩道に突き刺します。
車道部分は耐水ペーパーを切って貼り付けました。アスファルトの表現です。
白線はマスキングしてファレホ白を筆塗りしました。
完成
車道に車を設置します。






こんな感じで壁掛け設置しました。

無事?思い出のシーンが再現できて満足です。次も思い出の旧車を作ろうかなぁ。
懐かしい愛車!フジミ ローバーミニを作ってみた(3) 人物(フィギュア)編

まずは乗っている人を作成
ひっぱりにひっぱっているローバーミニ製作記。本体の車が大体出来上がってきたので,周りを作っていきます。
まずは車内と車外に配置するフィギュアから行きましょう(前回,これが最終回だと言ったな。あれは嘘だ(記事が長くなりすぎました))。
私が作りたいのは,真夏にミニに乗ってたらクーラー効かなくて気を失って(笑),道ばたの外人さんに笑われた回想を再現したシーン。
必要なのは,ダウンしている車内の人,歩道から指さして笑っている人,歩道と車道です。
まず車内でへばっている人を作成します。
人形を一から作るのは自分には無理なんですが,便利なキットがあります。
この女性のドライバーをちょっとだけ改造します。
腕を曲げよう
このフィギュア,ドライバーなので両手でハンドルを掴む感じで前に伸ばしています。
今回,熱中症で顔を手で覆っている感じにしたいです。
そこで,腕を曲げることにします。
カッターで関節に切れ目を入れて,バーナーであぶって伸ばします。
今時こんなやり方しないんでしょうが(笑),曲げてすぐ冷えてくれるので,必要なポーズまで調整するのが簡単なんですよね。


熱いのでペンチでつまんでます。こんな感じで曲げると,腕に変なくぼみとか細くなる部分が出てきます。
そこはエポパテで埋めます。

こんな感じ

ざっくり色塗り
色を塗っていきます。
まずはタミヤ ファインサーフェイサーL(ホワイト)で下地塗り。肌色とか,シャツの白とかを塗り予定なので,下地も白にしました。
おそらく,一旦グレーのサーフェイサー塗ってからこの白サーフェイサーを塗った方がよかった(いきなり白だと隠蔽が今ひとつでした)のでしょう。
ここはファレホの隠蔽力に期待していきなり白にします。


乾燥したら,色を塗っていきます。こういうのはファレホで筆塗りです。

あんまり調色せずにどんどん塗りました。

スケールが小さいので顔が細かいですが,(正直どうせ車内にいるので見えないから)えいやと目鼻を描きます。地味顔になりました・・・

完成です。しんどいよーえーん,っていうイメージ。いいかんじー

笑っている人を作る
次に,外から見て笑っている人を作っていきます。
これも一から作るのは無理なので,出来合いのフィギュアを使います。
顔が派手なジーンズの人を使います。
手を伸ばす,指も伸ばす
まず,指さして笑っているので,腕を伸ばします。
またもバーナーであぶって,腕の方向を変えます。
ちょうど「パー」の手の形でしたので,人差し指以外を削って「指さし」の形にしました。

隙間をパテで埋める
大まかに貼り合わせます。
どうせ隙間をパテで埋めるので,貼り合わせから使っていきます。
これです。Mr.SSP瞬間接着パテ
説明書のとおりに,粉に瞬間接着剤を混ぜてこねて使います。ほんとにすぐ固まるので,テキパキやる必要があります。
硬化後に削ったりヤスったりはすごくやりやすい!サックサクです。


色々埋めたら,色塗り&展示用に立たせるための棒を仕込みます。
1mmの真鍮線を同径のピンバイスで足裏に穴をあけて差し込みます。

色を塗っていきましょう。ファレホで塗っていきます。

今回は,色の濃淡をつけて影になる部分を濃い色で重ね塗りしてみました。
肌の色は少し浅黒くして,ラテン系外人お姉さんのイメージです。

このあと,前髪を貼り合わせて終了。
後で気がついたんですが,前髪と後ろ髪にかなり段差があり,本来ならそこも埋めたり削ったりすべきでした。すっかり忘れて色を塗ってから気がついたので,「そういう髪型」ということで押し通します。
今回はここまで。次(こそ)は最終回,自動車の完成とジオラマ作成です。